2015.10.29更新

呉市で弁護士をしております,田奧です。

 

今日は交通事故による損害賠償額を算定するための基準についてお話します。

交通事故で怪我をして,診断書と一緒に警察に届けたら,いくらかは分からないですが必ずいくらかの損害賠償請求が認められます。

では,なぜ「いくらか」などという曖昧な言い方をするのでしょう。

それは,交通事故による損害賠償額を算定するための基準が3つあるからなのです。

一つ目は裁判所基準,二つ目は任意保険会社の基準,三つ目は自賠責基準です。

自賠責保険というのは,車を運転する人が強制的に加入させられてお金を集め,事故のときに被害者に保険金を給付する制度です。

強制的に加入する関係上,損害の全額は払ってもらえません。

 

それだと,車を運転する人は,安心できません。そこで,任意保険に加入し,もしも自分が事故加害者になってしまったときに備えます。

任意保険は,対人対物は,完全損害賠償がされています。安心ですね。

でも,事故被害者にとっては,安心ではないのです。

なぜなら,任意保険会社は,各社が独自の損害賠償額を算定するための基準を持っており,その基準によると裁判をしたときに払われる損害額よりも少なくなるからです。

 

裁判所の基準で示談をしたり,判決を勝ち取れるのが,弁護士に委任するメリットの一つと言えますね。

 

次回は,裁判所基準についてもう少し掘り下げたいと思います。

投稿者: たおく法律事務所

2015.10.22更新

呉市で弁護士をしている田奧です。

 

交通事故に遭うと,腰,肩,肘,手,膝,足など,骨折をしたり脱臼をしたりすることがあります。そんな時,関節の可動域が制限されると,後遺障害に該当する場合があります。

では,関節の可動域は,どうやって測るのでしょうか。

まず,測る人は,お医者さんです。

測り方は,専用の分度器があって,それで測ります。測るとき,71度とか69度とかキリの悪い数字になったときには,5度単位で切り上げます。可動域が1度増えると後遺障害診断書上は5度増える場合があるのです。

ですから,相当程度の治療期間を経たうえで,後遺障害等級に該当するぎりぎりの可動域制限が生じているような場合は,早急に後遺障害の手続きを進めたほうが良いでしょう。

 

次に,関節の可動域は,自分で動かして測るのでしょうか(自動運動)。それとも,お医者さんが動かして測るのでしょうか(他動運動)。

基本的には,他動運動で測ります。しかし,お医者さんが動かしていいのは,患者が無理なく動かせるところまでです。患者が痛いと言っているのに無理やり押し込むわけではありません。

例外的に,自動運動で測る場合もあります。それは,腱が切れていたり,神経が全部切れてしまったりして,他人が動かすことができても自分では全然動かせないような場合です。

 

関節に可動域の制限が生じたときは,専門のお医者さんに,適切に測ってもらうことが重要となります。

投稿者: たおく法律事務所

entryの検索

月別ブログ記事一覧

カテゴリ