2019.10.04更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,骨折を伴う傷害を負ったのに,通院日数が多くなかったため低額の慰謝料を提示されていた事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,大型バイクを運転して片側3車線の左側レーンを走行中,信号のない交差点に直進で進入したところ,対向から右折してきた相手車にはねられました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,治療が終了し,相手方保険会社から最初の示談金提示があった段階から受任しました。被害者は,軽微な骨折を負っていましたが,骨癒合を待つ以外に特に治療をする必要がなかったことから,通院期間は2か月半程度で,通院日数も多くありませんでした。そのため,最初の提示額は,低額なものでした。

 当事務所は,裁判所基準で損害額を計算し直し,相手方保険会社に請求しました。特に,被害者は,軽微であるとはいえ骨折を伴う傷害を負っており,慰謝料算定においては別表1を用いることを主張しました。

【結果】

 最終的に,獲得金額は,当初の提示額の4倍以上になりました。

【ポイント】

 骨折を伴う傷害を負った場合,相手方保険会社の提示してくる示談金額と裁判基準では,大きな差が出てくることが多々見受けられます。

投稿者: たおく法律事務所

2019.09.25更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,当初は加害者本人の意向で任意保険会社が一括対応を否認していましたが,交渉により覆して裁判基準で示談をした事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,自動二輪を運転して片側2車線の道を直進中,渋滞している交差点内に直進で侵入したところ,対向から右折してきた加害車両にはねられました。

【当事務所の対応】

 当初,加害者側の保険会社は,依頼者本人に対し,「加害者本人の意向によれば,本件事故は依頼者の過失によるところが大きいので一括対応をしない」という連絡をしてきていました。依頼者は,治療をしたくても治療費を保険会社が払ってくれないので,とても困っていました。

 当事務所は,その直後から受任しました。当事務所は,加害者に対し,本件事故は加害者の過失によるところが大きい旨,および,このまま加害者が任意保険会社に一括対応をさせないなら,加害者に対して訴訟を提起し,その財産を差し押さえることもありうる旨を通知しました。

 その結果,加害者の任意保険会社から一括対応をするという連絡がありました。

【結果】

 依頼者は,7か月弱の十分な治療の後,依頼者:加害者=3:7の過失割合で示談をしました。

【ポイント】

 加害者側の保険会社が一括対応を否認していても,交渉で覆すことができる場合があります。

投稿者: たおく法律事務所

2019.08.23更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,治療のために7か月間仕事を休業し,その全額について裁判基準での休業損害が認められた事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,原付を運転中,駐車場に入る順番待ちで停止していたところ,後ろからきた自動車に追突されて傷害を負いました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,被害者の事故後の入院中に受任しました。入院中のMRI撮影の結果,胸椎の椎体骨折が明らかになりました。椎体は圧壊しておらず,安静が治療方針でした。そのため,事故後1か月半で退院した後も,仕事を休業しながら通院治療を続けました。

 休業期間が3ヶ月を超えたころから,保険会社より,いつまで休業をするのかという連絡が入り始めました。当事務所は,休業の必要性について後日の争いになると考え,定期的に医師の休業診断書を取得して準備していました。

【結果】

 全休業期間について,安静を要するという医師の診断書を取得した結果,休業損害全額が認められる形で示談ができました。被害者が獲得した損害額は,治療費等を除き約350万円になりました。

【ポイント】

 長期の休業をする際には,医師の休業診断書を入手して準備しておけば,全休業期間についての休業損害が認められる可能性が上がります。

投稿者: たおく法律事務所

2019.08.06更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,事前認定による後遺障害等級12級が認定された後,異議申立をして11級が認められた事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,駐車場内を歩行していたところ,よそ見運転の加害車両に右首から右膝,右大腿まで乗り上げる形でひかれました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,事前認定により足首の可動域制限について後遺障害認定等級12級が認められた段階で受任しました。実際には,膝にも重篤な後遺障害が残っていたため,当事務所は,被害者の依頼を受け,被害者請求の形で異議申立をしました。そうしたところ,右膝についても後遺障害認定等級12級が認められ,併合11級と認められました。

 また,この方は,治療期間を通じて主夫としての休業もありました。しかしながら,相手方保険会社は,主夫休損の支払いに応じませんでした。そこで,当事務所は,被害者の意向を踏まえた上で,交通事故紛争処理センターに申立をしました。

【結果】

 交通事故紛争処理センターでは,こちらの主張がほぼ認められました。駐車場内を歩行中の事故ということで,被害者の過失が1割認められてしまいましたが,刑事記録上は,これ以上は主張ができないという結論に至りました。

 結果的に,被害者は,自賠責保険金額を含めて,約1400万円(治療費を除く)を獲得できました。

【ポイント】

 事前認定で後遺障害の認定等級が認定された後でも,医療記録を精査して異議申し立てを行えば,上位の等級が認められる場合があります。また,主夫の休業損害が発生した場合,資料を揃えた上でADRや裁判の手続を踏めば,主夫の休業損害が認められる場合があります。

投稿者: たおく法律事務所

2019.06.25更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,加害者が責任を否定していた非接触の交通事故において,加害者の責任を追及した事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,バイクを運転して交差点を直進しようとしたところ,対向加害車両が無理な右折をして進路を塞いだため転倒し,傷害を負いました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,事故直後の治療の段階から受任しました。当初,相手方は,完全に責任を否定していました。相手方保険会社も一括対応をしませんでした。そのため,治療費は,自賠責に対して被害者請求をして,自賠責からクリニックに支払いました。治療が終わった段階で,自賠責に対して後遺障害部分の被害者請求をし,14級9号の認定を受けました。相手方が最後まで責任を否定していたため,提訴に至りました。

【結果】

 刑事記録の詳細な分析とそれに基づく主張・立証により,相手方の責任を認める形で和解が成立し,獲得額の総額は400万円弱になりました。

【ポイント】

 非接触事故で相手方が責任を否定していても,刑事記録等の証拠を収集することで,相手方に責任を認めさせることができる場合があります。

投稿者: たおく法律事務所

2019.05.23更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,第1事故(正面衝突)の治療中に第2事故(追突事故)に遭い,その特殊性から有利な示談を実現した事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,知人の運転する車の助手席に乗っていました。自車が交差点の手前で停止していたところ,右側から左折してきた加害車両が大回りをして自車に正面衝突しました(第1事故)。その後,第1事故による頸椎捻挫の治療中,交差点で信号待ちをしていたところ,加害車両に追突されました(第2事故)。第1事故の傷病名も,第2事故の傷病名も頸椎捻挫でした。

【当事務所の対応】

 当事務所は,第2事故の直後に受任しました。第1事故と第2事故の傷病名が同じなので,第1事故の治療は事故と同時に終了し,第2事故の治療は第1事故で残存した症状の分も含められます。そのため,第1事故については,通院期間が短くなり,慰謝料や休業損害の金額が低くなりがちです。当事務所は,第1事故の相手方保険会社に対しては,被害者の責めに帰さない事由により治療が途中で終了してしまったので,そのことを踏まえた示談をしたい旨を伝えて交渉しました。また,当事務所は,第2事故の相手方保険会社に対しては,第1事故の治療が第2事故の加害者の責めに帰すべき事由により途中で終了してしまったので,第1事故の症状の分まで含めて示談をしたい旨を伝えて交渉しました。

【結果】

 第1事故については,慰謝料は満額,専業主婦の休業損害は実通院日数分満額の,併せて約100万円程度(治療費等を除く)の損害金を獲得しました。第2事故については,慰謝料は満額,専業主婦の休業損害は実通院日数の10割と通院期間の通院しなかった日の5割を獲得し,併せて約190万円程度(治療費等を除く)の損害金を獲得しました。

【ポイント】

 第1事故の治療途中で第二事故に遭って同一の部位に傷病を負った場合,第1事故の治療が自動的に終了します。第1事故及び第2事故の両方で,第1事故の治療が自動的に終了してしまったことを主張すれば,有利に交渉ができます。

投稿者: たおく法律事務所

2019.03.26更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,後縦靭帯骨化症と頸椎ヘルニアを合併して前方固定術を受け,頸椎ヘルニアと事故との因果関係が認められた事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,普通車を運転して制限速度40キロの道を走行中,交差点手前の信号待ちで停車していたところ,西日のために前方が見えなかったという相手車に追突されました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,治療初期に受任しました。事故前にはなかった痺れや脱力等の症状が改善しないまま治療を続け,事故後6カ月に専門病院でMRIを撮影したところ,頸椎ヘルニアと同じ部位に後縦靭帯骨化症が見つかりました。

 保険会社は,事故後6カ月までの治療費は支払うが,それ以降の治療費は事故とは因果関係がないという態度でした。

 当事務所は,被害者とじっくり話し合い,症状と向き合って治療をし,治療費は健保を使って一旦立て替えておくという方針を立てました。

 その後,被害者は,症状が改善しなかったので前方固定術の手術を受けました。

 当事務所は,その後,自賠責保険に被害者請求をし,後遺障害の認定の申請をしました。認定等級は,治療経過や症状推移のみが認められて14級でした。

 当事務所は,加害者に対して提訴し,後縦靭帯骨化症による素因減額がされるのを覚悟のうえで,後遺障害認定等級8級前提で損害賠償請求をしました。

【結果】

 外傷性頸椎ヘルニアに関する医学論文や,MRI画像の鑑定書等を提出して主張立証を尽くした結果,素因減額7割はとられたものの,後遺障害認定等級8級,和解金額合計約1750万円(このほかにも,一部休業損害金や自賠責後遺障害保険金は取得しました。)で裁判上の和解ができました。

【ポイント】

 事故により,事故前になかった症状が出た場合,何か原因があるはずです。その原因が事故と関係があるものであれば,保険会社が認めなくても,裁判で損害賠償請求できる場合があります。

 

投稿者: たおく法律事務所

2019.02.04更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,兼業主婦である被害者が,通院治療中の休業損害金を,通院日以外の通院期間の分も含めて獲得した事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,普通車を運転して片側3車線の第1車線を走行中,青信号で交差点に直進で進入したところ,右側から信号無視で直進で交差点に進入していた相手方車に衝突されました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,被害者の治療が終わり,後遺障害の認定申請をするか否か決めかねているところで受任しました。

 主治医に後遺障害診断書の作成を依頼したところ,医師の見解として,近い将来の症状改善が見込まれるとのことであったので傷害部分のみで示談をする方針としました。

 当事務所は,保険会社と交渉し,後遺障害の申請をしなかったものの,後遺症により主婦業及び兼業に支障をきたしているため,その分の賠償も含めた形でないと示談に応じられない旨を伝えました。

【結果】

 被害者は,主婦休業損害について,通院日についての100%の休業損害金だけでなく,通院日以外の治療期間の休業損害金についても相当程度獲得できました。慰謝料も,満額払ってもらう事ができました。最終的には,治療費を除いて200万円程度の損害賠償金を支払ってもらう形で示談ができました。

【ポイント】

 主婦の休業損害金は,基本的には,通院日について認められることが多いですが,事案によっては通院日以外の治療期間についても認められることがあります。

投稿者: たおく法律事務所

2019.01.16更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,役員報酬を満額受領している会社役員が,交通事故の損害金として休業損害及び後遺障害逸失利益を獲得できた事案を紹介します。

【ケース】
 この事件は,自車を運転して赤信号の交差点て停車中,相手車に追突されたというものです。

【当事務所の対応】

 当事務所は,被害者の治療が終わり,事前認定で14級9号が認定された後に受任しました。

 当初相手方保険会社は,事故後,被害者が役員報酬を全額受領していたことから,休業損害金を一切認めず,後遺障害損害金は自賠責限度額の75万円を主張していました。相手方保険会社は,被害者に対し,治療費の外に総額180万円弱の損害賠償金を支払う形の示談を提案していました。

 そこで,当事務所は,被害者が受領していた役員報酬には,労働の対価としての部分も含まれており,事故後労働部分の業務に支障が生じていることを詳細に主張して交渉しました。

【結果】

 被害者は,最終的に,休業損害,後遺障害逸失利益の賠償を受けることができました。最終的な示談額は,治療費を除いて380万円程度になりました。

【ポイント】

 会社役員の役員報酬には,労働の対価としての部分が含まれている場合があります。その場合,弁護士が交渉すれば,役員報酬を満額受領していても,休業損害金や後遺障害逸失利益の賠償を受けることができる場合があります。

投稿者: たおく法律事務所

2018.10.23更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,交渉の結果,満額の傷害慰謝料と兼業主婦の休業損害を獲得できた事案を紹介します。

【ケース】
 この事件は,自車を運転して赤信号の交差点て停車中,相手車に追突されたというものです。

【当事務所の対応】

 当事務所は,医師の判断により症状固定となる直前に受任しました。当事務所は,症状固定となった後,示談交渉のために必要な書類を収集し,示談交渉をしました。

 当初相手方保険会社は,傷害慰謝料について示談による減額と,兼業主婦の休業損害について自賠責基準での解決を提案してきました。当事務所は,粘り強く交渉し,満額の傷害慰謝料と裁判基準による休業損害を獲得することができました。

【結果】

 休業損害及び慰謝料等の全損害を合わせ,治療費等の既払い額を差し引いた結果,相手方保険会社が約200万円を支払うという示談をしました。

【ポイント】

 兼業主婦の休業損害は,保険会社から自賠基準での解決を提案されることがあります。弁護士が交渉することで,裁判基準での示談が可能となります。

投稿者: たおく法律事務所

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