2019.08.23更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,治療のために7か月間仕事を休業し,その全額について裁判基準での休業損害が認められた事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,原付を運転中,駐車場に入る順番待ちで停止していたところ,後ろからきた自動車に追突されて傷害を負いました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,被害者の事故後の入院中に受任しました。入院中のMRI撮影の結果,胸椎の椎体骨折が明らかになりました。椎体は圧壊しておらず,安静が治療方針でした。そのため,事故後1か月半で退院した後も,仕事を休業しながら通院治療を続けました。

 休業期間が3ヶ月を超えたころから,保険会社より,いつまで休業をするのかという連絡が入り始めました。当事務所は,休業の必要性について後日の争いになると考え,定期的に医師の休業診断書を取得して準備していました。

【結果】

 全休業期間について,安静を要するという医師の診断書を取得した結果,休業損害全額が認められる形で示談ができました。被害者が獲得した損害額は,治療費等を除き約350万円になりました。

【ポイント】

 長期の休業をする際には,医師の休業診断書を入手して準備しておけば,全休業期間についての休業損害が認められる可能性が上がります。

投稿者: たおく法律事務所

2019.08.06更新

 呉市で交通事故被害の解決に注力する弁護士の田奧です。

 今日は,事前認定による後遺障害等級12級が認定された後,異議申立をして11級が認められた事案を紹介します。

【ケース】
 この方は,駐車場内を歩行していたところ,よそ見運転の加害車両に右首から右膝,右大腿まで乗り上げる形でひかれました。

【当事務所の対応】

 当事務所は,事前認定により足首の可動域制限について後遺障害認定等級12級が認められた段階で受任しました。実際には,膝にも重篤な後遺障害が残っていたため,当事務所は,被害者の依頼を受け,被害者請求の形で異議申立をしました。そうしたところ,右膝についても後遺障害認定等級12級が認められ,併合11級と認められました。

 また,この方は,治療期間を通じて主夫としての休業もありました。しかしながら,相手方保険会社は,主夫休損の支払いに応じませんでした。そこで,当事務所は,被害者の意向を踏まえた上で,交通事故紛争処理センターに申立をしました。

【結果】

 交通事故紛争処理センターでは,こちらの主張がほぼ認められました。駐車場内を歩行中の事故ということで,被害者の過失が1割認められてしまいましたが,刑事記録上は,これ以上は主張ができないという結論に至りました。

 結果的に,被害者は,自賠責保険金額を含めて,約1400万円(治療費を除く)を獲得できました。

【ポイント】

 事前認定で後遺障害の認定等級が認定された後でも,医療記録を精査して異議申し立てを行えば,上位の等級が認められる場合があります。また,主夫の休業損害が発生した場合,資料を揃えた上でADRや裁判の手続を踏めば,主夫の休業損害が認められる場合があります。

投稿者: たおく法律事務所